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01 フィルムの設置、裏?表?

 EPSONのフラッドベッドタイプのスキャナについて話を進めます。
今や高価なフィルムスキャナーは開発がストップしたものも多く、EPSONのフラッドベッドの性能があがってきたので、フィルムをフラッドベッドスキャナーでスキャニングしている人が多いと思います。
キヤノンのスキャナでも、基本的に同じように考えてもらっていいと思います。

・フィルムの設置
 フィルムは通常、裏にしてセットするようにホルダーにも指示されています。これはスキャンしたときに表裏が正しく表示されるからという理由でしかありません。
 反射原稿、ようするに普通の写真をスキャニングするときには、当然写真面をガラスに向けて置くわけですが、ネガやポジもそれに習う必要は無いと考えます。
 実際は、乳剤面がガラス面を向くようにした方が、CCDと乳剤の間にフィルムのベース面が無い分、綺麗にスキャニングできるはずです。ですが、スキャナのピント面は固定されているので、個体差などによっては、ウラにセットした方が奇麗かもしれないし、ベース面を間に入れたほうが、粒状性が軽減されていい感じになる場合もあるでしょう。
 これも裏と表を両方試して、そのスキャナ、自分の好みに沿う方法でセットするようにしましょう。

 スキャニングしたときに画像が裏返っている場合には、スキャンしたらすぐに左右を反転させる癖をつけましょう。
 間違えて裏返ったままプリントしてしまうということもあながち無いことではありませんので注意です。

あと、基本中の基本ですが、スキャナのガラスは綺麗に拭いておきましょう。フィルムもなるべくブロアーでホコリを払っておきましょう。
画像部分(特に乳剤面)には触らないように注意し、側面で持つといいですね。
指紋がつかないように手袋をする人も居ますが、フィルムをすべらせて落としやすいので注意です。私は素手で側面を持つようにしています。

また、スキャナのガラスの曇りに悩まされている人は、荒技ですが、こちらの記事(スキャナの曇り(ガラスの内側))を参考にしてみてください。

02 ニュートンリング

 ニュートンリングを知っていますか?
フィルムがガラスに接すると、ニュートンリングという虹色のモアレが出てしまいます。
シャボン玉の模様みたいな感じですね。

ニュートンリング
ニュートンリング

 ニュートンリングとは、ご存知、万有引力で有名なアイザック・ニュートンによって発見された「光波の干渉によって現れる明環、暗環」のことで、ニュートン環とも言われます。

 これはスキャニングに限らず、ガラスとフィルムが接することで起こる現象なので、暗室で引き伸ばし機で写真をプリントしたことのある人なら経験した人も多いでしょう。引き伸ばし機に最初から付いてくるネガキャリアは、ガラスで挟むタイプのものもけっこう多いので。
 ガラスを使わないフィルムスキャナーなどではニュートンリングは出ないのですが、フラットベッドスキャナからガラスを外すわけにもいきません。

 意外と目立たない場合も多いので、時間をかけてレタッチして、さあ出力、という時に発見するととてもげんなりしてしまいます。
 そういった場合には、その部分だけスキャニングしなおして、なじむように合成したり、フィルタを駆使してニュートンリングを修正したりと、とても面倒です。そうならないように、最初に注意してスキャニングするのが一番です。スキャニングしたらまず100%で表示して、画面の隅々までチェックすることも必要でしょう。
小さい範囲に出ることもありますし、意外に広い範囲にでると、逆に拡大して見ていると気がつかないこともあります。
明るい部分に出ると気がつきにくいこともあるので、いちどトーンカーブで暗くしてみて、確認してみるといいでしょう。

 いまいましいニュートンリングが出ないようにするには、フィルムがガラスに付かなければいいだけなので、紙などをガラスとフィルムの間に挟み、フィルムがガラスにつかないようにしてスキャニングすれば防げます。
また、スキャナの熱などでフィルムが曲がってくるので、セットしたらなるべく素早くスキャンするのも大切です。

紙を挟む
紙を挟んでニュートンリングを予防

03 スキャナの環境設定

 エプソンスキャンの場合の話です。
解像度やその他オプションなどについてはフィルムスキャニングの実際をご覧ください。

 カラーの環境設定は、フィルムの場合、ドライバによる色補正で、常に自動露出を実行、ディスプレイガンマ1.8(ウィンドウズのモニタは2.2)にします。

スキャナの環境設定


 反射原稿の場合には、カラーシンクを使うか、色補正なしにすると、スキャニングの色を統一することができるます。スキャンする前のプリントの色と、スキャニングした色との見た目の変化が、どのプリントでも同じ見た目の変化だということです。
 例えば全体的に赤っぽくなるかもしれないけれど、みんな同じように赤っぽくなる、同じような赤くなり具合だということです。なので、同じトーンカーブで青く補正すれば済む、ということです。
 プリントの色を正しくスキャニングしようと思ったら、カラーマッチングが必要になるのですが、とりあえず色を同じ方向にそろえるだけなら、深く考えなくても大丈夫です。
 そうすると、複数スキャニングする場合にも、同一のトーンカーブなどを適用すればだいたい色がプリントに合わせられるで便利です。また、A4より大きいサイズで、一度にスキャンしきれないものでも、複数回スキャニングして繋げることが容易になります。
 非常に高価なA3サイズのスキャナを購入しなくても済んでしまうのです。

04 EPSON Scanのヒストグラム

スキャナの環境設定の記事の通りにやっているとしたら、ドライバで、自動露出を適用していると思います。
これは、photoshopでいう、自動レベル補正がかかっている状態と言えます。
シャドウポイントと、ハイライトポイントが、ヒストグラムにくいこんでいると思います。
パッと見たところ、写真は綺麗ですが、これでは明るいところが飛んで、暗いところが潰れたデータになってしまいます。
▲と△の外側の階調がすべて無くなってしまうということです。
スキャンしたデータに余裕がなければ、いくらphotoshopでいくらコントラストを低くレタッチしても、白く飛んだところは出てこないし、潰れたところは潰れたままです。
どんな熟練したフォトショップの職人でも、無い画像を復活させるのは不可能なのです。

スキャナのヒストグラム

見た目は綺麗なプレビュー

ではどうしたらいいのでしょうか。
スキャナのRGBヒストグラム

 スキャンするときのヒストグラムのR、G、Bそれぞれを左図のように山の淵よりも少し広がったところまで左右の三角を移動させます。
 R、G、Bをそれぞれ動かせば、RGB(黒いヒストグラム)が動くので、黒いヒストグラムは直接動かしません。これはphotoshopでレタッチを行なうときも同様です。


スキャナのヒストグラム調整で眠い画像


 すると上図のように、プレビューの写真はひどくネムイ画像になります。
もっと色が転んだりもしますが、この段階では問題有りません。
それを濃度補正(フォトショップのトーンカーブと同じ)で調整してイメージの色に近づけていきます。

スキャナの濃度補正(トーンカーブ)


 そのとき、上図のようにカーブのラインをべったりと上や下につけてしまっては、せっかく飛ばず潰さずにヒストグラムを調整したのが水の泡になってしまうので注意。

 だいたいイメージに近い色になるように、R、G、Bもそれぞれ調整します。それでもかなりヒストグラムで彩度が落ちているので、鮮やかさを出すのにも濃度補正だけでは限界があります。
その場合はイメージ調整の彩度だけを少し増やしてやるといいでしょう。多くても20くらいにとどめた方がいいでしょう。

スキャナのイメージ調整で彩度アップ
彩度は20くらいまで


飛ばず、潰れず、全体的にたいだいのイメージに近い色にスキャンすることがスキャン時の調整の目的です。

05 EPSONスキャン動画解説(ネガ)

Photoshopで、EPSONのスキャナを使ったネガスキャニングの動画解説です。
文章と画像では分かりにくかったかと思い、一応動画をつくりました。
小さくて分かりにくいかもしれませんが、流れはわかるかと思います。

詳しい解説はフィルムスキャニングの手順01〜04をご覧ください。


EPSONスキャン手順

最初は自動調整がかかった状態です。絵柄の見た目としては綺麗ですが、白が飛んで、黒は潰れてしまい、ネガの情報を最大限に活かしているとは言えません。
それをヒストグラム調整(photoshopで言うレベル補正)でネガの情報をすべて拾うようにして、濃度補正(photoshopで言うトーンカーブ)でコントラストと色を調整しています。
最初の絵柄から比べると、コントラストが低く、眠くなっています。場合によっては彩度を少し上げてからスキャニングするといいでしょう。

スキャニングの目的は、ネガの情報をすべて吸収することなので、コントラストが低くなったり、色が若干転んだりしても問題ありません。(と言っても、なるべく目的の色に近づけましょう。あまり色が違い過ぎると、補正したときに画像が汚くなる場合もあります。)
ネガの情報を100%活かせていれば、あとはフォトショップで調整していけばいいのです。
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